都市


都市のなかにいた夜、
たくさんの人とすれ違いながら自分の部屋にたどり着いて、
窓をあけて、遠くにかすかに聞こえる都市の音を聞いているのが好きだ

それは自然の音ではないけれど、まるで、森や川の音みたいだ。
幅があって、粒が細かい音。



父親がずっと手を叩いたり擦りあわせたりしている



その音が不規則に私の部屋まで聞こえてくる

それを聞いていると
今日あったことが、私のまわりのものが、全部憂鬱だったような気がする。一瞬だけ。決してそんなことはないはずだ



でも一瞬そう思うのだ 本当に




部屋に帰ってやるべきことが、お香を焚いて本を読むことしかないような気がする
実際それしか魅力的じゃない

私の気に入っているこの熱帯雨林の匂いのお香は、実際の空気よりも空気らしく感じられて、私はそれを吸うと体が楽になる。


本は、大好きな作家の日記。
私は物凄く好きな作家がいると、その作家の日記や紀行文やエッセイを日常的に読む
物語じゃないから、日常的には魅力的なのだ つまり、装飾や美しさや世界観が邪魔な、ただの生活に必要なものなのだ。
読みながら、自分の生活について、自分を取り巻いているいろいろなことについて、スムーズに思考できる。

文章を読みながら、それと全く関係のないこと、でも自分にとってとても大事なヒントのようなものに気付いたりする。


そういう文章には、素直さと勢いがある。
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by maaaayu1211 | 2010-04-02 21:28
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