私はノルウェイの森のワタナベくんに比べ、かなり「公正」ではないと思った。そして身勝手だ。私は私の都合や私の勝手な思惑で、彼らの時間を使ってしまうんだな。それによってお互いは、少しも癒されないし何も得ない。ただ、結局は、自分の存在の意味だとか、ちょっとした素晴らしい世界観に触れて、気持ち良くなりたいだけなのだという気がする。そういうのは悲しくなるだけなのだ。不自然だと思う。何も考えていない思っていない会話みたいなかんじ。そういうのはあまり好きじゃないけど、
考えてないからこそ、お互いの嬉しいことや得することが手にとるように分かるのね。
じつにつまらないね。「消耗」や「すり減らし」でしかない気がした。
それに気付いた。お互いにすりへらしあう青春はまったく無意味な気がする。